病気になってしまったときにクリニックや病院に行って治療を受けるのは今も昔も変わりありません。しかし、治療を受ける患者の意識には大きな変化が生じています。
以前は医師は「お医者様」と呼ばれるのが通常であり、治療を行ってくれる専門家として崇められている状況がありました。しかし、病気の診断をして治療を行うのは医者の務めであるという認識が浸透したことにより、状況は一変してしまっているのが現状です。
現在では医療はサービスの一つとして位置付けられており、患者が満足するように最大限のサービスを実施しなければならないものと考えられています。必然的に患者の要求も高まってきているのが現状であり、「治療していただく」というスタンスは失われつつあるのです。
サービスが良いものであったかどうかの判断は患者の満足度によって評価されるため、いかにして患者の満足を得るかというテーマが現代の医療事情となっています。医療の品質を高めることが最も重要とされており、そのために看護師も自分の役割を最大限に発揮して貢献しなければなりません。
看護師は患者と最も接する機会が多いため、患者の満足度に与える影響も大きいと考えられます。それに加えて患者から話を聞きやすい立場にあるため、患者に関する情報などを医師に伝えることも看護師の重要な役割になってきています。患者の満足度を高めるために重要な役割を果たす人材として看護師が注目されるようになってきており、それに対応する高い能力を持ってことが今後は重要視されるでしょう。